管理番号 | 新品 :09693480 | 発売日 | 2024/04/18 | 定価 | 12,500円 | 型番 | 09693480 | ||
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松井康成・練上作品集・THE WORKS OF KOSEI MATSUI/定価18000円/色や濃淡の異なる土を組み合わせて様々な模様を表す練上手と象嵌に取り組む
商品説明
松井康成・練上作品集・THE WORKS OF KOSEI MATSUI/定価18000円/色や濃淡の異なる土を組み合わせて様々な模様を表す練上手と象嵌に取り組む
平成2年 定価180000円 28cm×38.5cmの大判です。部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
余談だが、私は最近、明治の天才岡倉天心が若くして初めて西洋美術に接した時、 次のように述べた言葉を興深く再認識している。 「欧州の美術は具体的自然に自らを結晶化するのに対し、私たちは形体の抽象の中を 漂っています。前者は岩や山のごときものであり、後者は風や水のごとくさすらいます。おそ らくそれは、私たちの文明の本性がしからしむるところでしょう。将来の東洋美術は、もっと もっと物体の中に降りて、その偉大さを把握しようとしなければなりません。しかし、自然の美しいのは人間の中に美術があるからです。自然を越えて動く何かを求めてはならないと
いうことがありましょうか
私がいまこの言葉を思い出したのは、結晶と流動、岩山と風水の対比を、松井さんの近業の中にふと連想したからである。練上げは稠密な計画的技法で、結晶的性質の強いものというべきだが、同時に風水性との微妙な連関を蔵しているところに東洋陶芸としての妙趣をもっている。松井さんが、まず破調といい、ついで風白地といい、さらにそこに 晴白を盛りこんだ放胆な追求は、天心流にいえば私たちの文明の本性に従って練上手 の微妙な風穴をさらにひろげる無心のこころみであろう。陶芸の中に、私どもの文明観、 芸術観がユニークな色となり、形となって滲んでいく姿なのかもしれない。 かつて村上華岳は、日本画には独特の装飾観というものがあり、それが日本人の精神心持と一つに結びついて今日まで続いていると言ったが、このような日本人の精神心持と結びついた装飾観こそが、日本芸術の根幹をなすものと見てよかろう。そして、こういう真の装飾観こそが、日本の芸術をつねに新しく生気あるものとする土台であり、鍵といわな ければならない。松井さんの近業の魅力は、力づよくそういうものの脈動を感じさせるところ にある。第2集の刊行を皆さんと共に喜びたい所以である。
(美術評論家)
昭和・平成期の陶芸家,僧侶 茨城工芸会会長;月崇寺住職。
松井康成・
生年昭和2(1927)年5月20日
没年平成15(2003)年4月11日
出生地長野県北佐久郡望月町
本名松井 美明(マツイ ミメイ)
学歴〔年〕明治大学文学部文学科〔昭和27年〕卒
主な受賞名〔年〕日本工芸会総裁賞〔昭和46年〕,日本陶磁器協会賞,藤原啓記念賞(第2回)〔昭和61年〕,紫綬褒章〔昭和63年〕,MOA岡田茂吉賞大賞(第4回)〔平成3年〕,勲四等旭日小綬章〔平成12年〕
経歴昭和32年父の跡を継いで月崇寺住職となり、35年築窯して月崇寺焼を復興。中国の古い技法で、色や濃淡の異なる土を組み合わせて様々な模様を表す練上手(ねりあげで)と象嵌の研究に取り組み、44年日本伝統工芸展に初入選。その後、練上嘯裂文、象裂瓷、堆瓷、風白瓷、萃瓷など伝統の技法に現代的な要素を加えて、新しい装飾スタイルを確立した。平成5年昭和生まれの工芸家として初の人間国宝に選ばれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)
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